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10月 17日
「なぜか」理由を考えてみる
というテーマでお送りします。
小学校3年生の時、社会科の授業で、石原先生が、
「丹那トンネル」について話をされたのを思い出す。
大変な難工事で、沢山の方が殉職されたというお話しだった。
すばらしい授業だった。
今この瞬間も、私たちのインフラを支えてくださっている人、
そのインフラをつくるために努力してくださった方、
有名無名の皆様のご活躍を知ることで、
人が健全に育っていく理由について考察したい。
教育とは何か。
子どもは、視野が狭い。
それを広い世界に導いていくのが教育の役割だ。
子どもの世界とは、イコール自分の家のことに過ぎない。
それを広げることが必要になる。
大人になったから、自然に視野が広がるわけではない。
教育を受けるから視野が広がるのだ。
私も、石原先生のお陰で、
丹那トンネルの工事で殉職された方々に思いを馳せることができ、
丹那トンネルを維持管理されている方々に思いを馳せることができ、
丹那トンネルを通過する列車を安全に運行して下さっている方々に
思いを馳せることができる。
空間、時間を超えていろいろなことを感じ取り、考えることができる。
丹那トンネルだけでなくて、
日本にあるすべてのトンネルにも
殉職を含めた沢山の方の献身があることもわかってくる。
トンネルだけではなく、橋も同様だろう。
一つ一つの橋にも、たくさんの人々の命を懸けた取り組みがあったはずだ。
トンネルや橋だけではない、この世のすべてのものが、
人々の献身によって造られてきたことがわかってくる。
このように、子どもは意識を拡大させていくことができるようになる。
今までなかった視点を得ることができる。
自分が多くに人によって支えられ守られていることに気づいていく。
子どもにとって、多くの人にいつも守られているという感覚は
とても大切なものだ。
自分がこの世界の一部だどいうことも分かってくる。
子どもにとって一番必要なことは安心である。
安心の上に健全な成長がある。
自分が如何にして生きるべきかという問に対する答えも、
安心を基礎とした健全な成長の中に自然に出会うことができる。
学ぶことの大切さも、何をどのように学んでいくのかも、
自然な出会いの中で会得されていく。
大人も同様だ。
不安の多い世の中で、自分を見失っている人も多いはずだ。
そういうとき、会ったこともない、そして会うこともない
数多くの人々が自分を支えてくれていることに目を向けて欲しい。
そして、そういう人々に感謝を捧げて欲しい。
真っ暗闇にいると絶望的になっている人でも、
ここに救いがあるはずだ。
絶対合格!
再生時間は7分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
10月 10日
自分事 VS 他人事
というテーマでお送りします。
受験の合否を分けるものは、
生徒が受験や勉強を自分の事として受け入れているかどうか、
ここに尽きると考えている。
受験や勉強を自分の事としている生徒は、徹底して勉強する。
教師の言うことはすべてノートし、まとめ、何度も何度も見直す。
不確かなことがあればすぐに辞書や辞典を引いて調べる。
そうやって、覚えるべきことを確実に記憶していく。
覚えることの大切さを知っている。
一言で言えば、手忠実(てまめ)である。
逆に、他人事の生徒は、指導者に何度も促されて、やっとノートをとる。
そもそもノートを持参していない場合もある。
ノートをとったとしても、ノートを見直すこともしない。
ノートの字が乱雑で読み返すことができない。
ノートをいとも簡単に紛失してしまう。
不確かなことを確認することはなく、いつまでも不正確なままにしておく。
覚えるべきことをいつまでたっても記憶しない。
自分事の生徒は「自分のやれることは精一杯やろう」と考えている。
今までわからなかったことがどんどんわかるようになり、
できなかったことがどんどんできるようになる。
「勉強ってなんて楽しい」と思っている。
わからないことはわからない。できないことはできないと、正直に言える。
だって、わからなことだって、できないことだって、
ちゃんと勉強をすればできるようになることを知っているから。
だから堂々としている。
自然に結果がついてくる。
他人事の生徒は「必要なことは全部周りの人ががやってくれるもの」
と考えている。
だから、自分でノートをとったり、見返したりする必要をそもそも感じない。
「なんで私がそんな面倒なことをしなくてはならないの、
勉強なんて絶対したくないし、勉強なんてつまらない」
と思っている。
どんなに成績が悪くても、
「誰かが勉強をできるようにしてくれるはず」と思っている。
今、どんなに分からなくも、どんなにできなくても、
いつか誰かがなんとかしてくれる。
私にできない事なんか何にもない。
何でもできるようにしてくれるから、
できない私なんてどこにも存在しないんだ。
今できないことなんて、気にしない、気にしない。
入試だって、誰かが合格させてくれるに決まっている。
自分事の生徒が、志望校に合格し、
その後の人生でも結果を出していくのは当然だ。
受験のみならず、人生のあらゆる側面で両社の差は拡大していくのも当然だ。
年齢をかさねて、分別がつけば、考え方が自動的に変わるわけではない。
だから、人生の早い時期に「何でも他人事の世界」から
「自分の人生は自分で責任を持つという自分事の世界」
へ脱皮しなくてはならない。
どんなに他人事の世界が安楽であろうともだ。
ではどうしたらいいのか。
即席な方法はない。
だが、方法はある。
それは、自分がいかに他人の恩恵を受けて生きているかを
様々な角度から知らせること。
水道の蛇口を捻れば飲める水がふんだんに出で来る。
これを当たり前ではないということを教えること。
毎日食事がいただけることも同様。
ガス、電気、下水、鉄道、医療、身の回りのすべてのことに、
当たり前なものなど何もない。
このことを何度も何度も様々な角度から教えること。
毎日毎日、機会を見つけては繰り返すこと。
親から子どもに繰り返し話して聞かせてほしい。
家族で食卓を囲んでいる時などは絶好の機会だ。
そういう機会をとらえて、話をしてほしい。
いつも同じ話でもいいのだが、
子どもに話して聞かせたい話題を貪欲に勉強するのも素晴らしいことだ。
こういう立派な人がいたから今の自分たちがこうして生活できるという視点で、
本を探してみて欲しい。
そういう本を読んで、その内容を子どもに話して聞かせるほど
大切なことはない。
「お父さんはこういう本を読んだんだけれど、
その本にこんなことが書いてあってね」
という具合に、どんどん読んで話しをしてあげて欲しい。
親のこうした行為は、子どもの一生を決定づける。
これは大人である親にとっても計り知れない良い影響がある。
人生を激変させるほと大きな力が秘められている。
ぜひ、そういう体験をご家族全員でなさってください。
絶対合格!
再生時間は11分半です。ぜひ聴いてみて下さい。
10月 3日
バランスが大事 VS 一点集中が大事
というテーマでお送りします。
最近、バランスが大切だという意見を聞くようになった。
勉強だけに偏らずに、いろいろなことを経験することが
大切だという考えかと思う。
もっともだと思う。
こういう考え方は昔からあった。
表現が変わっているだけだ。
昔は勉強ばかりでよかったが、
今は、それではいけないというようなニュアンスも読み取れる。
「昭和」はこうだったけれど、「令和」の今では、時代遅れだという、
最近はやりの言説と同様の意味が含まれているようにも思える。
結論から言うと、親がこのように考えていると、
将来的に子供に大きな負担を負わせる可能性がある。
また、言葉では言わなくても本音では、親が子供に
受験でいい結果を出してくれるように望んでいる場合には、
なおさらその可能性が大きくなってしまう。
昔の人は「二兎追う者 一兎も得ず」と教えてくれた。
勉強以外にも大切なことはあるというのは当たり前のことだが、
人は誰でも皆等しく、勉強や学問に真摯に向き合うことの結果として
「生きるすべ」を身に着け、
文明文化を次世代に引き継いでいくという大きな使命がある。
だからこそ、勉強をすることは大切な事なのだということを
片時も忘れてはいけない。
生命の連続、歴史の連続、そして、先人への敬意と感謝こそ
教育の根幹にあるものである。
先人への敬意を無くし、自らの使命を喪失して、それが、人と言えるのか。
バランスが大切だと考える時、
親は、決めることへの責任回避がないか自問自答する必要がある。
決めるのが怖いのだ。
タクシーに乗っても、いつまでも行先をタクシーの乗務員に伝えないのと同じ。
教育は、親が決めない事には先に進まない。
一歩も前に進まない。
バランスが大切で、勉強より大切なものを経験させてやりたいということは、
勉強以外のすべてを子供にやらそうとするのか。
それは不可能なことだ。
勉強以外のことは無限にあるのだから、優先順位を決めなくてならない。
どこまでいっても親が優先順位を決めることことから逃げることはできない。
その責任は親しか背負えない。
親がその責任を回避したら、それは、教育の放棄を意味する。
子供のやることは、勉強も含めて大したことではない。
だから、子どものやることはどんなことでも簡単にできてしまうから、
色々なことをやらせても大丈夫、と考える親も多い。
このように考えていると、どんどんやることが拡散していってしまう。
一つのこと向けられる時間やエネルギーはどんどん減っていく。
子供は、立ち上がるだけでも全身全霊を尽くす。
自らの力で立ち上がり、1メートルを歩むことは、
オリンピックの100m走で優勝するのと同じかそれ以上だ。
毎日、人生を賭けて挑戦しているのが子供なのだ。
大人は自分が初めて立ち上がった瞬間を覚えていない。
子供のやることは大したことがないと評価する。
子供が失敗をすると、
「こんな簡単な事をなんでできないのか」
「こんな簡単な事ができないなんてバカなの」
と思い、口に出す。
それと同時に、
「自分はそんな失敗したことがない」
「自分はこんなことを簡単にやってしまった」
と思う。
このような強い確信をもっている。
勉強に十分な準備をしなかった場合、当然勉強はできない。
成績も良くない。
そんなとき親は、
「自分は、いつも100点だった」
「自分は誰にも教わらなくても、全部自分でできた」
「こんなにいろいろしてあげたのに何でできないの」
と子供を責める。
すると子供は、周りの評価だけを気にするようになる。
自分は今、どんな努力をすればいいのかが分からなくなる。
自分は今、何を目指したらいいのかわからなくなる。
ただただ、親の目だけを気にするようになってしまう。
そうやって自分を見失ってしまう。
見失っていることすらわからなくなってしまう。
まず、勉強や学問の大切さを知ること。
そして、先人に対して敬意をもつこと。
そして、一点集中する決意を持つこと。
逃げ道はない。
絶対合格!
再生時間は11分です。ぜひ聴いてみて下さい。
8月 1日
いつもブログ・音声のご視聴をありがとうございます。
現在週2回の配信を、今週より 毎週金曜日午後3時配信 とさせていただきます。
真の教育を目指して、さらに濃く、深い内容をお届け致します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
お子様の塾の入退室をメールでお知らせします。
詳しくは「安心でんしょばと」のページをご覧下さい
一人でも多くの方に、
算数・数学を大好きになってほしい。
算数・数学をできるようになって欲しい。
私の思いはそれだけです。
成績を上げたい。どうしても希望の学校に合格したい。
私の喜びは、そういう生徒・児童の皆さんの手助けをすることです。
その生徒・児童の皆さんが、
「先生、数学大好き!」 と目を輝かせて言ってくれたら……。
今日も塾を開いています。
まずお話したい3つのこと
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その上で、ご両親様やお子様のお話を伺い、「何をしたらいいか」進むべき最良最善の道を一緒に考えて参りましょう。
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